ボルトガッサ
並びはよくある対面構築だが、ボルトロスの電磁波・挑発かマンムーのステルスロック・吠えるから展開する。この並びは元々完成されているため、ポケモン自体の採用理由は省く。
技1 | 技2 | 技3 | 技4 | 持ち物 | ||
ボルトロス | 10万ボルト | めざめるパワー飛 | 電磁波 | 挑発 | 飛行のジュエル | CS |
マンムー | 氷の礫 | 地震 | 吠えるor馬鹿力 | ステルスロック | 気合いの襷 | AS |
カイリュー | 逆鱗 | 地震 | 神速 | 龍の舞 | ドラゴンジュエル | AS |
ハッサム | 虫喰い | バレットパンチ | 燕返し | 剣の舞 | 命の珠 | |
キノガッサ | 気合いパンチ | マッハパンチ | 身代り | キノコの胞子 | 毒毒玉 | AS |
スイクン | ハイドロポンプ | 冷凍ビーム | 瞑想 | 眠る | カゴの実 | HC |
■ボルトロス@飛行のジュエル(悪戯心)
155(8)-*-90-176(248)-100-179(252)
10万ボルト/めざめるパワー飛/電磁波/挑発
この構築はローブシンとウルガモスをよく誘うため、大抵のローブシンとcsウルガモスを1killできる飛行のジュエル+めざめるパワー飛行を選択した。当時は、ジュエルめざ飛ボルトロスの認知度が低かったため、範囲の広さと交代技を警戒して退いてこないローブシンを狩ることでアドバンテージを稼いでいた。
この構築の1つの軸である役割が、電磁波・挑発による相手の展開を阻害しつつの起点作りである。展開構築(ここでは起点構築も含みこの呼び方とする)における始点のポケモン(2壁・電磁波・欠伸・置き土産・トリックルーム・ステルスロック・バトンタッチetc.)は火力が低く、起点回避を吠えるや挑発などに依存しがちになる。そこを利用し、優先度+1の挑発で先に展開可能なため、優位な状況にもっていくことができる。電磁波は一見無限キノガッサと相性が悪そうだが、身代わり連打からの痺れ待ちでラティオス等の不利対面を起点にできたり、低速ポケモンのラムを消費させて全抜きに入ったりとうまく共存できる。
と、ここまで先発起用を中心に述べてきたが、マンムーのステルスロックから展開し、後発からアタッカーとしても非常に良い仕事をする。
■マンムー@気合いの襷(厚い脂肪)
185-200(252)-101(4)-*-80-132(252)
氷の礫/地震/吠えるor馬鹿力/ステルスロック
[A]
【181-161】ナットレイを地震+馬鹿力で確定
【185-101】 マンムーを馬鹿力で乱数1(81.3%)
【147-201】パルシェンを馬鹿力+殻破り状態に後続のハッサムのバレットパンチで確定
キノガッサを誘わない構築であるため、氷柱針を切ったa200マンムーを選択した。a200にすることで、a182マンムーの地震+氷の礫耐えの耐久を中乱数で崩すことが可能になる。また、後続のカイリューとsのライン、地震のダメージの指数(1舞時)を共有できる。
吠えると馬鹿力は選択でどちらも採用の価値がある。吠えるを採用すれば、パルシェン、ローブシン、ハッサム、スターミー等の起点を回避しつつステルスロックを撒くことができ、また、後続で起点にしたいポケモンの対面を調整することもできる。さらに、優先度の関係上、トリックルームや初手のソーナンスのアンコールをすかせる。一方で、馬鹿力を採用すれば、ギガドレイン/氷の礫/何か/何か@襷以外のユキノオー、マンムーに対面で勝てるため、ノオースタンとミラー相手に初手から数的不利をとることがなくなる。風船ヒードランやナットレイに強くなれるのも大きい。
この構築のもう1つの軸であるステルスロック展開の始点を務める。その場合、先発から出して、有利・不利対面関係なくステルスロック→削り(or吠える)から切ることが多い。但し、対ボルトロス入りの構築において、先発からボルトロスが出てこない等、残さなければいけない場合もある。
後出し性能が低いので基本は先発起用だが、相手のptに電気タイプがいてサイクルが組める場合、例えばギャラドス+ランターンに対するスイクン+マンムーなど、後続起用も有り得る。他にも、明らかに先発にジャポや風船等マンムーに対するメタアイテムを持ったポケモンが置かれると想定される場合は、先発にそのメタポケモンにステルスロックを撒かせず倒せるポケモンを置き、後続のポケモンに対して襷を残せる状態をつくる。
■カイリュー@ドラゴンジュエル(マルチスケイル)
167(4)-204(252)-115-*-120-132(252)
逆鱗/地震/神速/竜の舞
[A]
【202-178】 ヤドランを[+1+ジュエル]逆鱗で乱数1(18.8%)、ステルスロック込み乱数1(93.8%)
【207-148】 スイクンを[+1+ジュエル]逆鱗で確定1
【227-189】クレセリアを[+2+ジュエル]逆鱗で乱数1(75%)
【155- 90】ボルトロスを[+1]神速+ステルスロックで乱数1(25%)
【155- 90】ボルトロスを神速+氷の礫で確定
突破力が持てるa204ドラゴンジュエルを選択した。マルチスケイルを盾に、龍の舞で広い範囲を起点にし、抜いていく。その後、鋼や耐久ポケモン、スカーフ等で止まった場合も後続のハッサム、キノガッサ、スイクンの起点にする流れがつくれる。ドラゴンジュエルを持つことで疑似的に鉢巻の火力を再現できるので、先発からも出しやすくなる。
逆鱗神速@1の選択技には地震を選択した。これにより、ヒードランやエンペルト、ジバコイル、ドリュウズ等のハッサムの苦手な鋼に対して強気に出れる。炎技がないと一発で倒すことが困難になる鋼、ナットレイやハッサム、ドータクンに対しては裏のハッサム、キノガッサで起点にでき、エアームドに対してはキノガッサやスイクンで突破できる。地震は接触技でなく、威力も安定しているため扱いやすい。
陽気にすると信頼できる乱数で落とせなくなるポケモンは多いが、ヒードラン、控えめクレセリアを意識するなら陽気も良いと思う。
■ハッサム@命の珠(テクニシャン)
149(28)-200(252)-127(52)-*-101(4)-107(172)
むしくい/バレットパンチ/燕返し/剣の舞
[H]10n-1(珠ダメージ最少)
[A]
【147-201】パルシェンを[+2]むしくいで乱数1(37.5%)、ステルスロック込み確定
【207-135】 スイクンを[+2]むしくいで乱数1(68.8%)、ステルスロック込み確定
【207-148】 スイクンを[+2]むしくいで乱数1(18.8%)、ステルスロック込み乱数1(87.5%)
【181-162】ナットレイを[+2]むしくいで乱数1(43.8%)、ステルスロック込み乱数1(75%)
【175- 92】ウルガモスを[+2]バレットパンチで確定2、ステルスロック込み確定
【140- 80】サンダースを[+2]バレットパンチで確定2、ステルスロック込み乱数1(37.5%)
【183-116】ガブリアスを[+2]バレットパンチで確定2、ステルスロック込み乱数1(37.5%)
【159-125】 ハッサムを[+2]燕返しで乱数1(31.3%)、ステルスロック込み確定
【157-129】 ハッサムを[+2]燕返しで乱数1(18.8%)、ステルスロック込み乱数1(93.8%)
[S]4振りスイクン抜き
舞った際、ステルスロックと合わせて広い範囲を突破できる珠を選択した。その際ある程度のsのラインも必要なため、hcスイクンやゴツゴツメット・オボンクレセリアを抜けるs107に設定。クレセリアはめざめるパワー炎持ちでs上げている場合も多いので怪しいが、hcスイクンは抜いておきたかった。
燕返しを選択しているのは、このptが誘いやすいローブシンやハッサムで止まらないようにするため。ローブシンには対面から勝てるわけではないが、後続の圏内に入りやすくなる。電光石火を切ることによるデメリットは電気(というかボルトロス)が見れなくなること。
壁や置き土産といったタイプのサポートなしでも耐久はそこそこあるので、周りのポケモンで起点になるポケモンや技を誘うことで舞う(カイリューで相手の拘り氷技や龍技、逆鱗を誘って死に出し起点にしたり、鋼=メタグロス、ハッサム、ナットレイを誘って起点にしたり)。このように後発起用が多いが、テラキオン、マンムー入り等苦手な構築に対してアドバンテージを得るために先発起用することもある。
■キノガッサ@毒毒玉(ポイズンヒール)
137(12)-181(244)-100-*-80-134(252)
気合パンチ/マッハパンチ/身代わり/キノコの胞子
マンムー、カイリュー、ハッサムが軒並みエアームドで止まるため、突破できる気合いパンチ+マッハパンチポイズンヒールキノガッサを選択した。この型は、従来のキノガッサ対策ポケモンを、ステルスロックと合わせて気合いパンチ+マッハパンチでとばすことができるが、本来の嵌め性能はやや失われている。
s134にしているのは、この構築で辛い襷ニョロトノ、ビルドアップキノガッサにワンチャンス残したいと考えたためである。
クレセリア+ヒードランや壁構築、天候に対して有効で、選出機会はそこそこといったところだが、選出画面において相手の選出をかなり絞れるため一番活躍していると言えるのかもしれない。
■スイクン@カゴ(プレッシャー)
207(252)-*-135-156(252)-135-106(4)
ハイドロポンプ/冷凍ビーム/瞑想/眠る
[C]
【159-101】 ハッサムを[+1]ハイドロポンプで乱数1(93.8%)
【155-131】ラティオスを[+1]冷凍ビーム+砂で乱数1(25%)
【185- 85】ドリュウズを[+1+眼鏡]冷凍ビーム+キノガッサの[ヨプ]マッハパンチで確定
【151-115】キングドラを[+1]冷凍ビームで乱数2(94.1%)
カバルドン+ドリュウズ、ニョロトノ+キングドラに勝つためにhcカゴスイクンを選択した。天候やクレセリア始点の展開構築、受けループ、ギャラドスに対して強いポケモンである。
[最終形]
技1 | 技2 | 技3 | 技4 | 持ち物 | ||
霊獣ボルトロス | 10万ボルト | めざめるパワー氷 | 気合い玉 | 高速移動 | 命の珠 | CS |
マンムー | 氷の礫 | 馬鹿力 | 地震 | ステルスロック | 気合の襷 | AS |
カイリュー | 逆鱗 | 地震 | 神速 | 龍の舞 | ドラゴンジュエル | AS |
ヒードラン | 火炎放射 | 身代わり | 毒毒 | 守る | 食べ残し | HS |
ゴチルゼル | サイコキネシス | 挑発 | トリックルーム | トリック | 拘りスカーフ | HBS |
キノガッサ | 気合いパンチ | マッハパンチ | 身代り | キノコの胞子 | 毒毒玉 | AS |
■霊獣ボルトロス@珠(蓄電)
155(4)-125-90-216(252)-90-153(252)
10万ボルト/めざめるパワー氷/気合い玉/高速移動
[C]
207-135スイクンを10万ボルトで1発
151-115キングドラを10万ボルト24%程で1発、ステルスロック込みで1発
155-100ボルトロスを10万ボルトで88%程で1発
155-93キノガッサをめざめるパワー氷で1発
207-80進化の輝石イノムーを気合い玉で1発
207-121バンギラスを気合い玉で66%程で1発
193-127ヒードランを気合い玉で1発
181-136ナットレイを気合い玉で1発
ゴチルゼルのトリック、または有利対面から展開できる高速移動持ち。非常に範囲が広い。キングドラがステルスロックor先制技+10万ボルトでとぶので、雨に対する崩しとしても重宝する。特に脱出雨においては、先行のボルトロス、霊獣トルネロス、スカーフ霊獣ボルトロス、スカーフ霊獣ランドロスが、ゴチルゼルの圧力から下手な技で拘れずに蜻蛉帰り、脱出ニョロトノに交代してくるので、高速移動の起点にしてあげれば裏にマンムーかカイリューを置いておくだけでイージーウィンが狙える。霊獣ボルトロスは雨の裏選出にも強い。他に、対ノオーガブ、対バンギガブ、対ボルト展開、対ヒードラン入り受けループの崩し等を担う。化身ボルトロスを起点にできるので、ボルトガブ、ボルトシャンデラなど、厄介なボルト展開の構築に強い。
■マンムー@気合いの襷(厚い脂肪)
185-200(252)-101(4)-*-80-132(252)
氷の礫/地震/馬鹿力/ステルスロック
ステルスロック展開の始点。相手の初手襷展開を牽制できるマンムーを採用。馬鹿力を採用することで誘う初手の相手のマンムーミラーに勝てるようになっている。ジャポバンギラスもステルスロックを撒かせず処理することが可能。
■カイリュー@ドラゴンジュエル(マルチスケイル)
167(4)-204(252)-115-*-120-132(252)
逆鱗/地震/神速/竜の舞
マルチスケイルを盾に非常に広範囲から展開できるエース。
■ヒードラン@食べ残し(貰い火)
193(212)-99-127(4)-155(36)-127(4)-141(252)
火炎放射/身代わり/毒毒/守る
対竜、対鋼、対草、対炎からの展開札。ハッサムは、総合的に耐久指数が不足していること、めざめるパワー炎持ちへのケアが非常に大変なので最終的には構築から抜けることとなった。代わりに採用されたのが毒守ヒードラン。身代わり守るを駆使することで、ゴチルゼル展開、もしくはカイリューから誘った竜、鋼を起点に確実に1.5体以上を持っていくことが可能。後出し性能が非常に高いので、サイクル戦も可能。対カバドリのドリュウズを1killする為に火炎放射を採用しているが、後続に大きく負担がかかる噴煙も有用。
■ゴチルゼル@スカーフ(影踏み)
175(236)-*-139(92)-115-130-108(180)
サイコキネシス/挑発/トリックルーム/トリック
[S]最速グライオン抜き
この構築の軸であるポケモン。対面構築が苦手とする超高耐久ポケモンとローブシン、キノガッサに強いことから、対面構築に採用されるポケモンであるが、壁等の補助がないと、タイプ、耐久指数的に展開するのが難しい為、耐久ポケモンを選出されなかった時腐ってしまうこともあり、見せ合いの時点での強力な牽制以外の役割を持たせにくかった。そこで、スカーフを持たせ起点作成要員とすることで、選出に幅広く絡めるようにした。ライコウ等壁展開や、襷マンムー、襷ガブリアス、襷ドリュウズ、襷キノガッサ、襷ニョロトノといった、初手から展開されるポケモンの持ち物をトリックで奪い、後続で潰せるようにしつつ、後続の起点をつくることが可能。トリック後に隙ができやすい為、挑発とトリックルームを採用。これによりさらに戦術の幅が広がった。挑発、トリックルームは対カバドリの初手カバルドンの吠える連打を封殺し、後発のキノガッサ、ヒードランで展開する為にも必要。
139(28)-200(252)-101(4)-x-80-119(228)
気合いパンチ/マッハパンチ/身代り/キノコの胞子
この構築が誘うバンギラス+ウルガモスの並びを崩す為の型。役割は主に対天候の崩しと選出誘導。
さくさく対戦をこなせるのでレート向きだとは思う。ガチ廃人やるならtodできる構築の方が良いのだろうけど
シーズン8
使用構築については今ではもう産廃レベルなので省略。
ノオーガブ+ノイクンみたいな構築を使ってました。